スナック

8年間のスナック勤務を経て今、思うこと!

私は現在33歳、ついこの前まで8年間、近所の繁華街のスナックで働いていた元キャストです。

自分で言うのもおかしいですが、私はそのスナックでは人気があった方だと思います。

なぜなら、ガールズバーでもキャバクラでもない、街の片隅にある小さなスナックで働くキャストは、年齢がもう若くなかったり、太っているキャストが多く在籍していて、入店当時20代半ばで細身の私はたとえ化粧が薄くてもテンションが低くても、それなりにお客様の注目を浴びる存在として認識されていたからです。

何よりも、私の普段の飲みっぷりがお客様にとっては豪快で気持ちいいという定評がありました。

20代の頃は二日酔いと言うものも自覚がなく、シャンパンでも焼酎でも何でも飲めてしまう性分だったのでママからも「特攻隊長」的な扱いで重宝されていました。

しかしながら、アラサーになると、いままでの「ツケ」が体調の変化とともに現れ、二日酔いを自覚するようになったり、勤務中に仕事として成立しなくなるくらいまで酔っ払ったりするようになり、33歳で夜の街からの引退を決意しました。

正直言って、興味のないオジサンとお酒を飲むのはとてもキツかったです(笑)

普段プライベートでお酒を飲むのはとても好きなのですが、興味のない人、興味のない話題、好きでもない銘柄のお酒で盛り上がるというのは簡単なことではありませんでした。

大半のキャストが下戸で全く飲めないという人が多かったため、シャンパンを開ける時やボトルが空になりそうなときは真っ先にママに呼ばれ、次々とボトルを開けていくというのが私の役割でした(笑)

当然、場末のスナックなので、どんなにボトルを開けてもバックは入らず、まさに骨折り損な役割でバカバカしくなることもありました。

何よりリスクがあったのは、酔っ払ってお客様にセクハラや「お持ち帰り」される危険と隣り合わせだったことです。

前述にもありますが、若く細身だった私はお客様からキャラクターではなく完全に「異性」として認識されており、酔っ払った夜の帰りにお客様にホテルに誘われたり、強引にお持ち帰りされそうになるという危険な場面も何度かありました。

ママ曰く「うちの子に私の許可なく手を出したら出禁にする」とお客様には冗談半分で伝えてくれてはいましたが、本気で恋愛対象としてキャストを狙うお客様も少なくなく、そこで金銭の授受や体を許してしまったキャストは度々お客様とトラブルを起こしていました。

私は興味のないオジサンから何か受け取ったり、男女の関係になるというのは絶対に生理的に受け付けなかったので、どんなに酔っ払っても理性を保つように必死でした。

中には月の生活費の殆どをお客様から受け取り、その見返りとして体を預けるというキャストや、古くから愛人関係にあるオジサンをその店のお客様にしてしまうキャストもいたりと、私の中ではありえないやり方で勤務している先輩もおり、ここまで落ちぶれたくないなと常日頃思わされていました。

私がスナックを辞めるきっかけは、単にお酒に弱くなってきたからではありませんでした。
有難いことにたくさんのお客様が私のファンになってくれたのですが、その方々の「気持ちの管理」が私自身難しくなってきたというのが、一番の辞める理由でした。

お客様同士で敵視したりいがみ合ったりするのは日常茶飯で、本気でプロポーズしてくるオジサンや、援助交際を申し込むオジサンなど...毎回断る理由を探して、その場しのぎ的にお断りしてきたのですが、それさえ面倒になってしまったというのが本音です(笑)

きっと、ギンザのホステスさんなんかはそう言ったお客様の「気持ちの管理」が得意なのだろうとは思いますが、私はそこまでのプロ根性を養うことができませんでした。

実際、お付き合いしている彼氏にも良い顔はされていませんでしたし、もう中年に差し掛かりお酒も飲めなくなってきたこのタイミングで辞めようと、8年間のスナック勤務に幕を下ろしました。

もうすぐ辞めて半年が経ちますが、未だにめげずにデートに誘ってくるオジサンもいます。
現役であれば何かアクションは起こしますが、今となってはお客様ではなく「他人のオジサン」なので、だいたい既読スルーをしてしまっています(笑)

辞めて思うことはやはり、金銭の授受、体の関係、自宅の特定などをされなくて本当に良かったと思っています(笑)

中には本当にお客様と恋愛関係になり、寿退社をしていったキャストもいましたが、そういった「ハッピーエンド」を迎えない限り、何かトラブルになることは必至だと思っているからです。

常々ママが言っていた「酒、食事、お花以外は客からもらうな」という言葉、確かにそうだなと思いました。
消えてなくなるもの以外のお客様からのプレゼントは重荷になるだけだなと。

お客様の中には長年、独身生活だったり家庭不和があったりする方も多いので、自分よりも若い女の子に恋愛感情を持つ方は本当に多くいます。

もし、そのお客様に本気で向き合う意識がなければ、たやすく援助を受けないことです。キャスト側もお客様側も、目の前の欲や煩悩に負けてしまうと、何も良いことがありません。

私はもう、夜の世界に戻ることはありませんが、もし、夜の世界で活躍したい女性がいらっしゃるのであればぜひ、このことを心の片隅に置いておいていただけたら幸いです。

 

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