パパ活

何も知らない私とパパ活。トラブルに巻き込まれた。

今では当たり前に周りから聞こえるパパ活というもの。
ネットなどで出会ったパパと呼ばれる見ず知らずの男性と食事したり、遊んだり洋服を買ってもらったりできる夢のような活動である。
26歳となった私は今でこそパパ活は恐怖でリスクしかないと思えるが10代の頃は全く考え方が違った。

16歳の私は10歳〜20歳年上の男性と2人っきりでドライブに行ったり、見たことない夜景の綺麗なお店で食事をしたりそんな大人の世界に憧れていた。
周りにはみんな同い年くらいの彼氏ができていたが私は全く興味がなかった。
元々、芸能人なども好きになるのは年上の人ばかりで学生ならではの放課後デートや公園で一緒にイチャイチャしているのを見ても何も感じなかった。
だから私は年上の大人の男性と出会えるSNSに手を伸ばした。
そのときパパ活と言うものを知った。
友達には表向きのアカウントを教えて誰しもバレないように裏のアカウントで活動していた。

そんな時36歳の男性と出会い食事をしてみることにした。ごく普通の会社員で独身。思い描いた様なお金持ちではないけど優しそうなルックスに惹かれてしまった。
待ち合わせ場所まで車で迎えに来てくれることになり私はドキドキしながら彼の迎えを待った。

「◯◯ちゃん?」
そう声をかけられて振り向くとそこには背が高くてお洒落な服を着て優しい笑顔で微笑んでくれる男性がいた。
私は一瞬で男性に引き込まれた。
話も上手で会話は一気に盛り上がって歳の差など感じないものだった。
彼は食事をしたり、ドライブに行きたいと言っていた。お金はもちろん自分が出すと。最初はパパ活で彼氏などを見つけるつもりはなかったので本来の目的はそれで満たされたと思っていた。援助交際などの肉体関係も無くキスもしないで何でも奢ってもらえるのは夢のようだと思っていたはずなのに私は彼と付き合いたいと思ってしまった。
完全に心を奪われてしまいこのまま行けば告白してもらえるのではないかと期待したりもした。
もし彼と付き合えたらパパとしてではなくカップルになれる。周りの友達は電車に揺られながらテーマパークに行ったり、ファミレスでご飯食べたり、そんな限られたデートしか出来ないけど私はいろんな場所に車で連れて行ってもらえて、お洒落なレストランで食事ができて旅行にだって行けるかもしれない。そう考えると周りと私はレベルが違うと感じ優越感を覚えた。
最初の食事から意気投合した私達は一週間に一度は食事をしたり遊びに行ったりと充実した日々を彼と過ごしていた。彼からの告白はなくあくまでもパパとして彼とは付き合っていた。

それから1ヵ月経った頃、集合時間に遅れることのなかった彼が遅れてくるようになったり急なドタキャンが増えた。
最初は仕事が忙しいと思ってなんとも思わなかったが、ある日遠出をした帰りに事件は起きた。帰り道車を走らせていると赤い車がずっとついて来てるのを不思議に思った。彼にそのことを告げると驚きの言葉を口にしたのだ。
「別れた彼女がストーカーで今ついて来てる」
頭が真っ白になった。
今までデートを遅刻したりドタキャンしたのも彼女がアパートの前に張り付いて出られなかった為だということも知った。彼女は別れを告げられた後も彼が諦められずに復縁を迫ったようだ。
そして10歳年下の高校生の私と親しくしている事を知り彼女は激怒して私たちをつけてきたようだった。
高速道路でピッタリとつけられた私達は逃げ場も無くサービスエリアに降りることにした。楽しかった彼との時間は一気に修羅場と化した。

「◯◯ちゃんだよね?」と彼女は言った。

驚くことにわたしの名前、両親の名前、住所など全部を知っていた。
かなり取り乱しており身の危険も感じていた私に続けてこう言った。

「私達まだ付き合ってるの。だから彼のことは諦めて。あなたまだ若いよね?遊ばれてるだけだよ。私は堕してしまったけど彼の赤ちゃんを妊娠していたの。彼に責任とってもらわないといけないの。」

言ってることは支離滅裂で訳が分からなかった。彼からの一方的な別れ話が受け止められなかった様子で周りを気にせず大声で叫んでいた。
一方で私も彼のことがもう大好きになってしまった。初めて会った年上で優しくて私に無いものを何でも持っていて希望を叶えてくれる彼を失いたくなかった。
私は彼女にこう言った。

「私達はお付き合いはしていません。
ただのお友達です。」
彼女は「はぁ?」と言う表情を浮かべた。

心の中では彼のことが大好きで付き合いと思ってると言いたかった。
でも心の底では彼も私のことが好きで私と付き合いたいと思ってる。と彼女に言ってくれないかと思っていたりもした。

でも彼から出た言葉は

「ごめんね。◯◯ちゃん。僕達はもう会うのをやめよう。これを最後にしよう」

涙が溢れ出した。前が見えなかった。
悲しかった。悔しかった。
何も言葉は出なかった。

彼女はその様子を見て満足したのかまた連絡すると言って帰った。
家まで送ってもらう車の中は今までの楽しい幸せな空気はなかった。
あれから彼とは連絡を取っていない。

私はパパ活をやめた。本来のパパ活は恋人ではなく御飯を奢ってもらったり、遊んだりするものだからパパになる人が私のことを遊びと思っているに違いない。
それは私も同じだしお互いがわかっている事だ。
しかし、一方でも好きと言う感情が芽生えるととてもめんどくさいと今回の件で学んだ。

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